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バストアップに肌荒れ改善?ピルのメリット8つ《日本女性はもっと恩恵を受けるべきだ》

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「ピル=避妊」という考えは古い

 

ピルにどのような印象をお持ちだろうか。

 

「ふしだらなだらしない女性や、そういう職業に従事している女性が使う薬」
「非協力的な彼氏を持つ女の子が仕方なく使う薬」

日本ではまだまだ上記のようなイメージが強いのではないだろうか。


「ピルが必要なんて普段どういう生活しているのだろう」と色眼鏡で見られたりするし

不妊になる」とか「太る」などという都市伝説をいまだに信じている人もいるらしい。

 

ちなみに私がピルを始めた理由は「PMS対策」である。

月経前の不快な症状が特に精神的にくるタイプで、いわゆる「PMDD」に近いかもしれない。

仕事では調子のいい時に必死で積み上げてきたものが、この時期にすべて崩れてしまう悔しさと情けなさとやりきれなさ。

何とかして「他の人と同じ土俵で戦える状態になりたい」と思った。
最初に漢方を試したが今一つだったためピルを処方してくれる病院に行くことにした。

 

 

ピルとはどういうものか

1960年にアメリカで発売され、現在、世界180カ国、約9000万人の女性が利用している。日本ではピルの使用は閉経前の女性の2%だとか。

ジョン・ブロックマン氏が自らのサイトで
「2000年間で最大の発明はなにか」という問いを投げかけたそうだが
「印刷機」「インド-アラビア計測法」「コンピュータ」などと並んで
「ピル」も多くの回答を集めた一つだったそうだ。


28錠と21錠タイプがあるが、28錠タイプは最後の7錠は飲み忘れを防ぐための偽薬、
21錠タイプは7日間休薬するので実質的にはどちらも同じだろう。
婦人科で処方してもらうと1ヶ月約3,000円くらいである。

ちなみに私は前述のとおり月経前の精神的不調ということでピルの処方を希望したところマーベロンというものを処方された。

肌荒れにも良く、バストアップした人もいるとか。

 

ただ、ほとんどの人がトリキュラーというタイプを処方されているようだった。
どうやら日本で一番メジャーなのがトリキュラーらしく

マーベロンがすべて同じ錠剤なのに対してトリキュラーは「三相性」といって一錠の中に含まれる成分の量が三段階に分かれており

指示された順番に服用していくことで、本来の自然なホルモン分泌パターンに似た形で妊娠しにくい状態になるようホルモンバランスを調整するらしい。


ちなみに飲み忘れた場合は以下のように対応する。
1錠飲み忘れた場合→気づいたときに1錠飲み(その日のみ2錠)、翌日からは通常に服用
2錠以上飲み忘れた場合→服用を中止すると数日中に月経が始まるので月経3日目から新しいシートで服用を開始

 

ピルの8つのメリット

 

1.月経不順が治る

私は月経不順だったため、これは本当に助かった。

服用前はそろそろのはずとナプキンをセットして、一週間来ないなんてザラだった。
しかも生理前に不調になるのはわかっているので、
いつ来るかわかるようになったのは本当に助かっている。


2.月経量が減る

これまたものすごい効果だった。
月経量なんか多くていいことなんか一つもない。

2日目、3日目はタンポンとナプキンを併用するがそれでも不安だったのが
タンポンは一切不要となり、
ナプキンも大きい夜用は必要なくなった。
4日目くらいにはほとんど出血がないような状態になる。


3.月経痛が緩和される

2日目くらいに腰が重いような痛みを感じるのが一番苦痛だったが、
ほとんどなくなった。


4.肌荒れ、ニキビが治る

もともとニキビはあまりないが、月経前の肌荒れがなくなった感じがする。


5.月経前のイライラや吐き気・気分の落ち込み(PMS/PMDD)を解消する

自分の目的はこれ。
他の項目はすぐに効果が出たが、こちらはまだいまいちのような感じがする。
しばらく続けて様子を見たい。


6.卵巣がん・子宮体がん・大腸がんを予防する効果がある

ちなみにほとんどの先進国で卵巣がんは減少の傾向があるのに
日本だけが増加しているそうで、ピルの服用の有無がこういう差を生じさせている可能性が高いらしい。
排卵のたびに卵巣がストレスを受けるのを、ピルで排卵を抑制することで保護できるという。


7.子宮内膜症が治る

月経を軽くすることで進行を止めるとのこと。


8.避妊できる

忘れていました、メインのはずの避妊効果・・・
女性も自ら体を守る時代である。


避妊の効果はよく知られているが、それよりもお伝えしたいのは
それ以外の副次的な効果がものすごいということ。

私は訳あってまだ避妊しているので服用しているが、不妊になるなどといった噂は全く根拠のなく、服用をやめればすぐに妊娠できるようになる。


女性は一年の4分の1が月経。
月経前に症状が出る人は実に半分が月経がらみで不調ということになる。
それでも症状の全くない女性や男性たちと肩を並べて社会で戦っていかないといけないのだ。

 

こんなすばらしい人類の英知を活用していかない手はない。

 

※なお、セントジョーンズワートというサプリとピルは併用できないとのことなのでご注意。