ほしのエキスポ

うつを愉しむ。

竣工前の《新築分譲マンション》を素人なりに値切った話

f:id:hoshinohoshinokko:20150720221538j:plain

新築でも、完成前でも、値引きはとれる

 ほしのです。

新築分譲マンションは値切れるのか!?

実際の体験談をお話したいと思います。

 

マンション購入の際ってどうしても思っていたより予算オーバーの部屋に

魅力を感じてしまうもの。

もう少し値段が下がらないものかと考える人は多いはずです。

 

皆様のご参考になればと、我が家が購入にあたって

新築・駅徒歩10分以内・完成前にもかかわらず値引きを獲得できた話をさせていただきたいと思います。

ここでお伝えしたいのは値引きのために物件を妥協したのではなく、

欲しい物件から値引を獲得したということ。

 

そこまで大きい金額ではありませんが、逆に言えばこれくらいは誰にでもできるはずです。

 

スポンサーリンク

 

 

よく言われている「値引きできる・できない物件」

ここで、ちまたでよく言われている話をおさらいです。

1.人気な立地のマンションは値引きできない

2.大手不動産、特にブランドマンション(プ○○ドなど)は値引きできない

3.マンション完成前は値引きできない

 

1はまぁ当たり前ですね。

便利で住んでいるとカッコ良いといわれる街、手放すとしても値段が下がりにくい。

抽選になることもありますから値切れるはずがありません。

一階とか不人気部屋であればひょっとしたら可能性ゼロではないかもしれませんが。

 

2はこういうところから購入していないので正確なところはわからないですが、

大手でも完成から半年~一年もたっても売れ残っている場合は

値引いてもらえる可能性があるような話はあるようです。

 

とはいえ、その会社が自社の広告塔としているようなブランドマンションの場合

やたら値引きしてしまうとせっかく広告費を大量にかけて構築した

ブランド価値が損なわれるので、そう簡単には値引いてもらえないでしょう。

 

3については、まだ完成してもいない物件はほかの買手を待った方が得策なので値引いてもらえないということ。

 

マンションは完成するとゼネコンからディベロッパーに引き渡されます。

マンションの売り主であるディベロッパーは引き渡しを受けると

何億ものお金をゼネコンに支払う必要が生じる。

 

完成後に売れ残っている物件は在庫となるのでいち早く売り切りたいものですが

まだ完成が先であり、他にいくらでも買い手にがつきそうな部屋であれば

その時点では値引きしてまで必死で売る必要はないでしょう。

 

ということはつまり値引きを取りたいなら

以下のような物件になってしまうということか!?

1.聞いたことない各停しか止まらない駅で通勤2時間、徒歩20分以上♪

2.無名の不動産会社から購入♪

3.マンション完成後半年以上の売れ残り物件♪

 

・・・まあ、確かに上記のような物件であれば値引きを取りやすいのでしょうが、

値引きを獲得することばかりを考えて住みたくもない不便なところを選ぶのは

なんだか本末転倒です。

売れ残るような物件は、万一手放すことになったときにやはり買い手が付きにくいでしょう。

 

そこで我が家のスペックです。詳しくは書けませんが

・だいたいのビジネス街に1時間以内でいける

・そこまで名が知られた駅ではないが快速や特急が停まる

・駅徒歩10分以内、日当たり良好、スーパーやコンビニも近い

・中堅の不動産会社

地震がきても階段で余裕で降りれるが、周りの建物からのぞけない程度の階数

・値引交渉時点ではまだ完成前だった

・完成後まだ数部屋残っていたようだがすぐ売り切れた

 

交渉の結果としては、100万引希望のところ50万引で決着

さらに5万円相当の家具をサービスでいただきました。

ちなみに後述しますがもう一つ迷っていた物件では100万近い値引が出ています。

 

原則認められておらず例外対応だったとのことで(ホントかわからんが)、

物件価格からではなく諸費用から引くという方法を取ることになりました。

 

購入意思と希望を明確に伝えること、夫婦で役割を演じて相手を本気にさせること 

では、話をまとめるためのポイントと実際にやった交渉方法です。

 

1.中堅の不動産会社であったこと

2.ほかの物件と迷っていると伝える

3.いつまでに決めると期日を伝える

4.いくら値引いてほしいか明確に伝える

5.夫婦で役割分担し、敵と味方の構図をつくる

6.値引がこれ以上無理ならモノをもらえ

 

 

1.中堅の不動産会社であったこと

意図して中堅を選んだわけではありませんが大手よりは値引きを取りやすいでしょう。

 

2.ほかの物件と迷っていると伝える

比較している物件名まで伝えましょう。

まず交渉のはじめは相手を本気にさせるために買う気があることをアピールします。

「買うかどうか迷っている」ではなく、

「確実に購入するが、2物件で迷っている」と言った方が本気度が伝わるでしょう。

 

3.いつまでに決めると期日を伝える

これも相手を本気にさせる一つです。

ものにすれば○月中に一つ契約ができる、と明確にわかっているのは、

相手としても上司に説得しやすいのです。

ご自身でも思い返したとき、会社で上司に報告するとき

「いつまでに結果がでる」というのは報告必須だったりしませんか。

 

4.いくら値引いてほしいか明確に伝える

相手もどの程度の金額であれば確実に話がまとまるかは知りたいでしょう。

そのうえでお互い妥協しながら着地点を探っていくことになります。

私たちは一つ下の階の値段程度、つまり100万の値引きを希望として出しました。

 

5.夫婦で役割分担し、敵と味方の構図をつくる

最初の値引き金額が出た後、さらにもう一声欲しかった我々。

「夫はもう一つの物件を押しているが私はここに住みたい、その説得材料ください」とまるで営業担当に助けを求めるかのようにお願いしました。

ちなみにこのとき夫はもう一つの物件に「妻が反対している」と泣きついています。

 

つまり、夫婦の一方を敵に仕立て上げ、

味方であるもう一方により強い仲間意識を持ってもらうよう仕掛けたのです。

でもそのままでは敵役の夫がかわいそうなので

「最終的にはやはりこっちがいいと思った」と和解済ですが。笑

 

6.値引がこれ以上無理ならモノをもらえ

50万の値引きが出てきたとき、もう少しいけるかなと思っていたのですが

どうやらこれ以上交渉しても金額は引いてもらえなそうな感じを察知しました。

 

まだ完成前で、しかも私たちが狙っていたのは

価格設定はマンション内で中くらいの日当たりも良い、

ほっておけば確実に売れる部屋。

処分に困っている売れ残り物件ではないのです。

 

担当営業マンの上司が「これ以上やたら稟議をあげると逆にこじれそうだ」と。

会社としては「そんな面倒くさい奴に売る必要はない、次に回せ」という

判断になる直前だったようです。

 

そこで金額交渉はそこでやめて、方向性を変えました。

「モデルルームの家具をもらうことはできないですか」。

狙っていたのは立派なテーブル。

 

最終的にはどこかに処分されるのだろうからもらえないかなと思ったのです。

しかしこの戦略は「レンタル品なので」とあえなく挫折。

 

だけど、その代わりに別のものをプレゼントしますということで

例の担当営業マンの上司が奔走してくれた結果、

テーブルではないものの5万円相当の新品の家具をGETしました。

 

相手も人間。交渉は本当に買うつもりでやろう

ちなみに迷っていたもう一つの物件は100万近い値引きが出ましたが、

立地が比較的悪く、もったいないと思いつつもお断りしました。

(夫はこちらの物件も私以上に本気で検討していたため交渉も本気でしていました)

 

とはいえこちらも同じような条件の駅で、

ぎりぎり徒歩10分圏内なので決して悪い物件ではありません。

広さや内装のスペックもほとんど同じ。

 

でも致命的だったのが駅周辺地域の中でも比較的寂しい感じのする方角にあり、

スーパーなど普段使いしたい店が遠いことでした。

あれからだいぶ経ってもしばらく売れ残っていて、何度もチラシが入っていました。

 

ちなみに購入を決めた方のマンションは

完成後わりとすぐ完売のお知らせがきたと記憶しているので

1年以上も売れない物件もゴロゴロあるらしい中、

まあまあ悪くない物件だったと自分では思っています。

 

以上、ろくな専門知識もない我々夫婦でもできた値引き交渉でした。

でも買うつもりもないのにいくつも交渉して回るのはあまり良くないと思います。

向こうを本気にさせるにはこちらも本気を見せるべき。

相手も人間なのですから。

 

もしご参考になれば幸いです。

 

※賃貸の方はこちらの記事もどうぞ!